0. コンクリートヴォールトはアーチ石橋と同じ原理で、自重による圧縮力が面内軸力の
みとしてかかり、ヴォールト屋根面内に曲げ力や剪断力、引張力がかからない。
したがってロングスパンを棟梁なしで架けることができ、常に圧縮力がかかっている
ので、棟の平行方向にはクリープによる収縮クラックがおきない。圧縮力のみなので、
配筋はシングル千鳥配筋でよい(2.)。
(ヴォールト=アーチを連続した曲面)
曲面加工は、下側の天井側の型枠は天井を張るので仕上げ曲面ほどの精度はいらない
(2.)。上側屋根面は、屋根小口のアーチ状型枠上端を定規にして(0.、4.)
熟練工職人が左官で仕上げる(3.、4.、5.)。コンクリートの硬化にしたがって
輪かんじきを履いて金ゴテで仕上げていく(5.)。金コテや輪かんじきは、
コンクリートの硬化にしたがって、その種類を変えて用いる・・・木製熊手、6種類の金ゴテ、
3種類の輪かんじき(6.)。このヴォールト屋根は躯体防水(タケイ式)なので、この上
に屋根材を葺かなくてもよい。
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