□'00年11月 6日(月):古楽器演奏

昨晩NHKBの日曜音楽番組で、トン・コープマン指揮
、アムステルダム・バロック・オーケストラによる、j.
S.バッハ作曲:ブランデンブルク協奏曲全6曲を視聴し
た。
古楽器によるバロック音楽はCDでよく聴いてはいるが
、テレビ映像により、こんな間近に演奏を視聴するのは、
初めてであった。あまり響かない楽器で切々と演奏する
姿が、かえってこちらの心に響く。また古楽器の子音的
響きでの、演奏者どおしのやりとりは、何か互いに楽し
そうにおしゃべりをしてるようで、こちらもウキウキと
楽しい気持ちになってくる。
本当は古楽器による演奏は、ごまかしがきかず、難しい
そうである。しかしその演奏がピシッと決まった時は、
音楽の構成やリズムが明確に生き生きと浮かび上がり、
曲がもたらす歓びは大きい。
古楽器演奏は単なる懐古趣味ではないのである。
建築でもあまりハイテクノロジーの多用は、それだけが
目につき素朴な心に響かないことが多い。またそのテク
ノロジーだけに頼ったものづくりには何かイージーさを
感じる。
やはり私のものづくりは、ローテク、ハイクオリテイで
いきたいものである。

←トップに戻る ←目次にもどる前のページヘ次のページへ