□'00年10月30日(月):デービッド・アッテンボロ
今日の午後虎ノ門ホールで、デービッド・アッテンボロー博士
の受賞記念講演を聴いてきた。
アッテンボロー博士は動物学者であり、自然誌学者であり、映
画プロデユーサーでもある。BBC放送において博士の製作し
た、野生生物番組「生きものたちの挑戦」がNHKでも連続放
映され、極めて面白く、私は全て欠かさず熱狂的に観た。全て
ビデオにとり何度も繰り返し観た。それ程に良くできてるのは
、単なるドキュメントものではなく、博士自身による学術的に
裏付けされた解説(これがまた極めてウィットとユーモアに富
んでいる!)、博士チームの知恵と工夫によるすさまじい珍し
さと説得力のある映像である。
この番組は、その後の私の自然観、世界観に極めて大きな影響
を与えた。生物の多様で独創的な生き方を観ると、人間の生き
方は自然界のほんの一部であり、人間中心で世界を考えること
は如何におかしいかを思い知らされる。その後のたまに放映さ
れた「植物」や「鳥」も欠かさず観ているが、これがまた全て
面白かった。
今回の講演でデービッド・アッテンボロー博士を生で観ること
ができ、その印象は番組どおりの思慮深くも親しみのあるもの
で、とても嬉しかった。また、鳥の撮影にはラジコン飛行機コ
ンテストのチャンピオンをインターネットで探して頼み、その
ラジコン飛行機にカメラを乗せ、鳥と平行して飛ばし撮影した
とか、貴重なエピソードがうかがえた。
世の中には実に様々な面白い事柄があり、またいろんな人が全
く異なる面白いことをやっているものだなと実感する日であっ
た。住宅づくりも、広い視野から好奇心をもって、可能性を求
めていきたいとおもうのであった。
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