この家では両家共、内壁に
外壁と同じサイデイングを
積極的に用いている。
木軸部をサイデイングで
覆うことで、準耐火とな
ることも理由の一つでは
あるが、外壁と内壁を同
じ材にすることによって、
空間構成が明確になり、
外部と内部の空間連続性
が高まる。
「内装材」「外装材」と
いう概念を排し、「空間
を構成する一要素として
の単なる壁」、として扱
う。
構成要素を単純化すると
複雑な構成が可能となる。
このサイデイングは工業
製品で、耐候性、耐火性、
面精度等の点で、安定し
た性能を有している。
施工方も乾式で、現場で
ただ張っていくだけで仕上
がりとなり、施工コストも
押さえられる。
ただし、このサイデイング
をタイル貼り模様や、石貼
り模様のものを用いず、
無地のサイデイングその
ものとして見せることが
肝腎。
「似て非なる」用い方はしな
い、という素材に対する理念
は貫く。
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