1968年に上映されたシネラマ映画「2001年宇宙の旅」 が、本年、2001年を機に劇場で再上映されることになった 。上映はこのゴールデンウィークまで、5月6日までというこ とである。 常々私は所員に自慢げにこう言っていた。「この映画は必見の ものであるが劇場の大型スクリーンで観なければその本当の良 さははわからない。君たちが未だ生まれる前、私は当時の上映 館“テアトル東京”で何度も繰り返して、15回ほど、その他 の劇場を含めれば20回以上は観たものである。」あれ以上の 映画は、黒澤明のものをのぞけば、私はいまだ知らない。いま の君たちはその経験ができなくて残念だね。」・・・と。 ところがこのたび再上映されるという。そう言った手前この際、 連休前の4月27日、事務所全員、事務所経費で観てきた。若 い所員達は「自分たちが生まれる前に、こんなすごい映画があ ったのか!」と感動してくれた。(私のてまえかもしれない が・・・。) 私も30年以上ぶりに観て、今でも内容は全く古くなく、再感 動した。但しこの映画は70mmフィルムだったのを35mm に焼きなおし、スクリーンも一回り小さく、音質も当時のウエ スタン・エレクトリックの装置ではなくて音が堅かったが、そ れでもビデオやLDで観るよりははるかに素晴らしかった。 |
興味のお持ちの方は今でもわずかながら間に合いますので、ぜ ひご覧下さい。 それにしても、技術が発達し続ける今日、本当にクオリテイも 向上しているのか、豊かさは増しているのか、はなはだ疑問を 感じさせられる日であった。(平均的には向上しているのであ ろうが・・・。)住宅においても、ローコスト、狭小敷地が建 築家の腕の見せどころ、建築家のウリとなっている。それはそ れで建築家の大切な役割ではある。しかし一方、好条件の物件 がその分、ハウスメーカーに流れていっているのではないかと おもうのは、私のひがみだろうか。スタンリー・キューブリッ クや黒澤明ほどではなくとも、予算や行程にある程度恵まれ、 おもいきり腕を振るって、ハウスメーカーが同予算ではとても 追いつけない住宅をつくるのも建築家の役割ではなかろうか。 ところで、弊所の手がけた浴室廻り空間が、月刊誌「Memo ・男の部屋(サブタイトル:狭小住宅のすべて)」4月28日 発売/ワールドフォトプレス社に掲載されてますので、よろし ければご覧下さい。(狭小住宅とは程遠い浴室ですが・・。) また来月5月26日発売の同月刊誌「Memo・男の部屋」/ ワールドフォトプレス社にも私が“24時間家を考える人、建 築家”の一人として掲載されるそうです。よろしければご覧下 さい。 |