□'01年 4月30日(月):「2001年宇宙の旅」再上映、作品掲載のお知らせ
1968年に上映されたシネラマ映画「2001年宇宙の旅」
が、本年、2001年を機に劇場で再上映されることになった
。上映はこのゴールデンウィークまで、5月6日までというこ
とである。
常々私は所員に自慢げにこう言っていた。「この映画は必見の
ものであるが劇場の大型スクリーンで観なければその本当の良
さははわからない。君たちが未だ生まれる前、私は当時の上映
館“テアトル東京”で何度も繰り返して、15回ほど、その他
の劇場を含めれば20回以上は観たものである。」あれ以上の
映画は、黒澤明のものをのぞけば、私はいまだ知らない。いま
の君たちはその経験ができなくて残念だね。」・・・と。
ところがこのたび再上映されるという。そう言った手前この際、
連休前の4月27日、事務所全員、事務所経費で観てきた。

い所員達は「自分たちが生まれる前に、こんなすごい映画があ
ったのか!」と感動してくれた。
(私のてまえかもしれない
が・・・。)
私も30年以上ぶりに観て、今でも内容は全く古くなく、再感
動した。但しこの映画は70mmフィルムだったのを35mm
に焼きなおし、スクリーンも一回り小さく、音質も当時のウエ
スタン・エレクトリックの装置ではなくて音が堅かったが、そ
れでもビデオやLDで観るよりははるかに素晴らしかった。
興味のお持ちの方は今でもわずかながら間に合いますので、ぜ
ひご覧下さい。
それにしても、技術が発達し続ける今日、本当にクオリテイも
向上しているのか、豊かさは増しているのか、はなはだ疑問を
感じさせられる日であった。(平均的には向上しているのであ
ろうが・・・。)住宅においても、ローコスト、狭小敷地が建
築家の腕の見せどころ、建築家のウリとなっている。それはそ
れで建築家の大切な役割ではある。しかし一方、好条件の物件
がその分、ハウスメーカーに流れていっているのではないかと
おもうのは、私のひがみだろうか。スタンリー・キューブリッ
クや黒澤明ほどではなくとも、予算や行程にある程度恵まれ、
おもいきり腕を振るって、ハウスメーカーが同予算ではとても
追いつけない住宅をつくるのも建築家の役割ではなかろうか。
ところで、弊所の手がけた浴室廻り空間が、月刊誌「Memo
・男の部屋(サブタイトル:狭小住宅のすべて)」4月28日
発売/ワールドフォトプレス社に掲載されてますので、よろし
ければご覧下さい。(狭小住宅とは程遠い浴室ですが・・。)
また来月5月26日発売の同月刊誌「Memo・男の部屋」/
ワールドフォトプレス社にも私が“24時間家を考える人、建
築家”の一人として掲載されるそうです。よろしければご覧下
さい。
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