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公開日:2017年10月14日
こんにちは、横山 浩介です。
上の写真は我が家の愛犬「レオ」になります。
親バカで恐縮ですが、もう可愛くて仕方ありません。
私にとってレオは家族の一員ですので、できる限りストレスなく過ごして欲しいと思っています。
皆様も家を建てるときに、今飼っている、または、これから飼おうとしている「犬」「猫」にとって快適で、且つ、飼い主にとっても快適な住まいにしたいことと思います。
では、ペットと飼い主にとって快適な家にするためにはどうしたら良いのかを見ていきたいと思います。
まずはワンちゃん、ネコちゃん、その他のペットにも共通する内容から見ていきます。
もし滑りやすい素材のフローリングにしてしまったら、犬猫にとって非常にストレスフルな環境になってしまいます。
特に毛足の長い子は肉球の間からも毛が伸びてしまうので滑りやすい傾向にあります。
走り回って止まれずに壁や家具にぶつかって思わぬ事故に繋がることもありますし、足腰に負担が掛かり、関節や筋肉を痛めてしまうこともあります。
爪や肉球にはみ出た毛をカットしてあげることはもちろんのこと、滑りにくい床材にしてあげましょう。
滑りづらさだけで考えれば、柔らかくクッション性のあるカーペット・絨毯はベストだと思います。
ただ、汚れや匂い、抜け毛などの手入れが大変であることと、それによって不衛生な環境になりやすいので注意が必要です。
タイルカーペットを使用すれば、汚れた部分だけを交換することも可能です。
無垢のフローリングでも、複合フローリングでも、選ぶときに滑りにくさをよくチェックすれば大丈夫です。
無垢のフローリングの場合、硬い樹種ではなく、爪がひっかかりやすく歩きやすい杉(パイン)などの柔らかい樹種を選んであげてください。
ただし、柔らかい分、傷は付きやすいので、その点は悩ましいですね。
また、無塗装ですと水が染み込んでしまいますので、滑り止めも兼ねてコーディングは必要だと思います。
複合フローリングでは、傷や汚れにも強く、掃除がしやすいペット用フローリング材が増えているようです。
↑出典:DAIKEN|ペットと暮らす
タイルの表面はザラザラとしているので足がしっかりグリップします。
また、耐久性が高く、強度があるので、傷も付きにくいです。
中型・大型犬の場合、フローリングでは傷だらけになってしまう場合がありますので、タイルであればその点も安心です。
さらにタイルは汚れにも強く、汚れてもすぐ水拭きをすれば美しく保つことができます。
クッションフロアは木目調やタイル調の印刷がされた塩化ビニールで作られている素材です。
水を弾く素材で作られているため、防汚性が高いです。
また、柔らかい素材のため、衝撃を吸収する能力は高く、足も踏ん張りやすいので滑りにくいです。
カラーやデザインも非常に豊富です。
ただ、最大の欠点は質感でしょうか。
ペットとの暮らしのなかで体臭や糞尿などの臭いが気になることがあります。
一緒に住んでいると慣れてしまう部分もありますが、来客のことも考えて、内装材(壁・天井・床)に、珪藻土などの自然素材や機能素材など消臭機能を持つものを使用することで臭いを抑えることができます。
↑出典:LIXIL 壁材「エコカラット」
↑出典:DAIKEN|ペットと暮らす
↑出典:サンゲツ 壁紙「ルームエアー」
↑出典:DAIKEN 天井材「クリアトーン12S」
ペット専用スペースやペットのトイレの近くに換気システムを設置するのも良いでしょう。
ロスナイであれば、室温を一定に保ったうえで、“排泄臭”も空気清浄機では除去できない“二酸化炭素”も排出できます。
↑出典:三菱電機 換気空清機「ロスナイ」
ペットがある程度は自由に行き来できるように、ドアや壁にペット専用の通用口を設けてあげると良いでしょう。
ロック機能があるので制限も可能です。
↑出典:DAIKEN ドア「ペットドア」
糞や尿は臭いますので、トイレの位置はリビングダイニングから少し離しながらも、ペットの様子が確認できる場所にするといいですね。
噛んだり尿をかけたりすることもあるので、コード類は必ず整理整頓をして、ペットが触れないようにしておきましょう。コンセントカバーなども有効です。
床暖房を設置してあげると、冬はポカポカできて、ワンニャンたちに喜んでもらえそうですね。
屋外で飼う場合は犬小屋を設けると思いますが、室内犬にとっても自分のスペースがとても大事な場所になります。
自分の居場所が無いとストレスが溜まってしまうこともありますので、リビングの一角にただゲージを設けるというだけではなく、しっかり考えた上で専用のスペースを設けてあげると良いでしょう。
中型・大型犬の場合は玄関の土間などに専用スペースを作ってあげても良いと思います。また、デッドスペースになりがちな階段の下や、小型犬でしたらテレビボードの下なども良いでしょう。
↑犬と暮らし、愛車を愛でる「Sky Living House」
大型犬は大丈夫だと思いますが、小型犬にとっては段差はできるだけ無いようにするか、あっても緩やかな段差かスロープにして腰への負担が無いようにしてあげることをオススメします。
↑犬と暮らし、愛車を愛でる「Sky Living House」
特にミニチュアダックスフント等は腰を痛めやすいので、要注意です。
外に散歩に行った後に、足を洗える場所があると便利です。
我が家では2階からそのまま散歩に行けるように外階段を設けて、階段の下に混合水栓を設置しました。
ワンちゃんを乗せるカウンターやリードを掛けるフックもあると便利だと思います。
愛犬がキッチンに入って来ないように、キッチン入口に腰高の扉を設けるなどしておくと安全・安心でしょう。
運動不足にならないように、高い棚や高さのある家具、キャットタワーなどを設けると良いと思います。
壁にデザインを兼ねて張り出しの棚を設けたり、キャットウォークを設けたりしても面白いと思います。
吹き抜け越しのロフト手摺なども好んで登ったりもしますので、あえてロフトを作るのもオススメです。
運動不足解消だけでなく、専用の場所を造ってあげることで愛猫もリラックスして過ごすことができるようになると思います。
壁はクロスではなく、塗装や漆喰壁、珪藻土など「塗る」タイプの方が良いです。
塗る以外の選択肢では、引っかき傷に強い壁材などもあります。
↑出典:DAIKEN 壁材「ハピアウォールハードタイプ」
ただ、ストレスがたまらないように爪研ぎの場所はきちんと確保してあげてください。
陽当りの良い出窓を作ってあげると、ネコちゃんも日向ぼっこができて気持ち良いでしょうし、そんな姿を見るとこちらも癒されますね。
また、出かける時や帰って来た時に窓からお見送りやお出迎えをしてくれたりするととても嬉しいものです。
完全室内飼いの子でも外の世界に興味津々の子もいると思います。テラスや窓のちょっとした隙間からも外に出てしまったりすることがあるので、ペットガードや鍵付きの網戸などで対策をしてあげると良いと思います
建築とは関係がありませんが、緊急時に備え、計画地の近くに行きつけとなる動物病院もチェックしておくといいとでしょう。
ワンちゃん、ネコちゃんも大切な家族。24時間体制の動物病院の場所も確認しておくと良いと思います。
私は犬も猫も大好きです。
犬も猫も喜んでいる姿を見ると嬉しくてたまりません。
そんな家を施主さまと一緒に造れたら嬉しく思います。
建築予定がある方は是非お気軽にご相談ください。
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公開日:2017年10月14日
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