本コンテンツ内の画像はイメージであり、当事務所で建築・設計していないものも含まれます。
公開日:2018年02月16日
↑写真はイメージです。
こんにちは、横山 浩介です。
多くの場合、一生のうち一番高い買い物になる「家」。
借金を背負ってまで建てた家に、何かしらの欠陥があったら・・・と思うとゾッとしますね。
今回は住居の瑕疵・欠陥について見ていきたいと思います。
一般的に、お施主さんと設計事務所では「設計・工事監理契約(設計と工事監理を依頼) 」を結びます。
そして、図面が確定して、実際に家を建てる段階になると、今度はお施主さんと工務店(施工業者)で「工事請負契約(家を建てる工事を依頼)」を結びます。
設計事務所は図面だけ描いてそれで終わりということではなく、実際に着工した後も現場に足を運び、工務店さんの施工内容に問題がないかを定期的にチェックします。
↑施工現場風景
私の場合は現場監督の経験もありますので、非常に細かくチェックします。
(工務店さんには嫌がられているかも!?)
でも、お住まいになるご家族を何十年も守る住居となりますので、一切の妥協を見逃さない気持ちで取り組んでいます。
ただ、そのような姿勢で取り組んだとしても、設計事務所が出来る範囲は限られており、設計図面通りにきっちり施工してくれているか、スケジュール通り進めてくれているか、問題があればその改善を求めるということで、細かい部分まで100%はチェックできません。
(きっちりチェックをするのは工務店の現場監督さんの役割となります。)
実際に住み始めてから、瑕疵や欠陥が起こることはあまり多くは有りません。有っても軽微な不具合がほとんどとなりますが、それでもゼロではありません。
その不具合に対する責任は工事請負契約に基づき工務店さんが負うことになるのですが、建築について詳しくないお施主さんから工務店さんに連絡をしてもスムーズに行かないことが多いです。
そのため、通常はお施主さんから第三者である設計事務所にご連絡をいただき、専門家である設計事務所から工務店さんに連絡をして、しっかりと瑕疵部分の修復を行なってもらいます。
尚、そもそもどの工務店と契約するかの選定が非常に重要で、その工務店さんが誠実か否か、完成後の対応もしっかりしてくれるかを当事務所でもしっかり吟味・アドバイスさせてもらいます。
2000年4月に施行された「住宅の品質確保の促進等に関する法律」によって、住宅施工会社(工務店など)に対して「瑕疵担保責任」が義務づけられました。
これによって、住宅施工会社は新築住宅を引き渡した時から10年間、基本構造部分(柱や梁など住宅の構造耐力上主要な部分、雨水の浸入を防止する部分)に問題が発生した場合には無償で修復を行うことが義務づけられました。
住宅保証機構から引用
https://www.mamoris.jp/seinou/minasama/shiori6.html
当事務所の場合、竣工一年後に「一年検査」ということで私と工務店さんでお家に伺います。
(多くの事務所も同様に一年検査を実施していると思います。)
お施主さんのお話を伺いながら不具合等を確認して、必要に応じて工務店さんに手直しをしてもらいます。
手直しと言っても、大概は冷暖房や気候の寒暖によって出来たクロスの隙間や建具の微調整などになります。
一年間お住まいになって出た不具合を一度手直ししますと、その後は内装や建具等も馴染んできますので、それ以降はあまり不具合が出なくなることが多いです。
尚、当事務所では「一年検査」後も何か不具合がある場合は、工務店さんに対応していただくようにしています。
「万が一、建築した工務店さんが倒産等で無くなってしまったら・・・」
工事を行う工務店は全て瑕疵担保責任保険に入らなければなりません。
これは、「建物が完成した後に」工務店さんが倒産等で無くなってしまっても、その保険に入っていることで竣工後10年間は他の工務店さんが変わって瑕疵の修復をしてくれるという保険になります。
余談となりますが、「建築中に」工務店さんが倒産してしまった時のためには「住宅完成保証制度(個人のお客さま向け)」という制度もあります。
こちらの保険は任意(別途費用)となりますが、建築中のリスクヘッジにはオススメの保険です。
住宅完成保証制度(個人のお客さま向け)
https://www.mamoris.jp/kansei-person/
「完成後に瑕疵や欠陥があったら?直してくれるの?」の回答としては、基本的には「直してくれる」となります。
(望ましくない工務店もあるので「基本的には」となります。)
ただ、いくら直してくれるといっても、住み始めた後に何かしら不具合が発生するのは嫌なものです。
そうならないように、施工中は設計事務所がしっかり監理し、最善を尽くします。
その網の目をかいくぐって出て来た不具合については、「瑕疵担保責任」や「一年検査」で修復をするので安心です。
さて、不安が払拭されたところで、これから前向きに家造りを進めよう!という方は是非お気軽にご相談ください。
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公開日:2018年02月16日
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