珪藻土・自然素材・機能素材

湿気にサヨナラ♪珪藻土などの自然+機能素材で快適生活!

横山 浩介(一級建築士)

本コンテンツ内の画像はイメージであり、当事務所で建築・設計していないものも含まれます。

公開日:2017年10月14日

↑写真はイメージです。

 

こんにちは、横山 浩介です。

日本の夏はムシムシ・ジメジメとした湿気に襲われますね。

家の中が高い湿度のままですと、カビやダニが繁殖する原因になったり、気分や体調にも影響したりしますね。

また、夏以外でも、外気温との差で発生する結露が柱や土台といった構造躯体を腐らせる原因となるなど油断は禁物です。

構造躯体が劣化すると耐震性に悪影響が出て、地震などで倒壊を引き起こす場合もあります。

 

快適で安心な生活には湿気対策は必須です!

「家が完成してから湿気がすごい!」と気づいても、それから対策できることは限られてしまいます。

家を建てる前にしっかり考えて、万全の湿気対策をしておくことが大切です。

 

では、家を建てるに当たり、湿気対策にはどのような方法があるのか、どういったところに気を付ける必要があるか見ていきたいと思います。

*これをやっておけば大丈夫!というような万能な湿気対策は存在しませんので、複合的な対策が必要です。

(1)通風・採光 - 自然編

 

梅雨のジメジメした時期に、劇的に湿度を下げることは難しいです。

ただ、光や風といった自然環境を上手に取り入れることで不快度は大きく軽減されます。

 

昔の木造住宅はすき間が多く、とても通気性が良い状態でした。
(その分、冬は極寒ですが・・・)

近年の住宅はサッシや断熱材の性能の向上により、高気密・高断熱になっており、放っておいてはなかなか空気が循環しません。

陽が入らず、空気が淀んだ場所は湿気やホコリが溜まりやすくなり、その湿気やホコリがカビやダニが繁殖しやすい環境を作ります。

 

空気を淀ませないためには、光と風を取り込んであげることが重要です。

間取りにばかり気を取られず、総合的な視点でしっかり考えて、建物の方角、窓の位置を決めていくだけでだいぶ変わってきます。

窓も吸気と排気、空気の性質をちゃんと考えて、心地よい風が抜けていくように工夫します。

 

緑あふれる「ここたまの家」

 

室内だけに限らず、外壁と室内の間にも風を通してあげる必要があります。

自然の風を生かした通風口を作ることにより、建物も痛まず、結果的に長持ちさせることができます。

(2)調湿効果のある機能素材 - 建材編

 

そもそも木造建築で使われる木材には「調湿効果」があります。

調湿効果とは、湿度が高いときには「吸湿」し、低いときには「放湿」して、湿度を調整する機能になります。

さらに、外壁、室内壁・天材や内装の仕上材などに、調湿効果のある建材を使用することによって、より一層効果は期待できると思います。

 

ここ数年、調湿効果を持つ機能素材は本当に増えました。

内装壁材としてよく使用される珪藻土(藻類の一種である珪藻の殻の化石よりなる堆積物)やエコカラット(LIXILの壁材)などは特に有名ですね。

壁材をエコカラットに変えるだけでしたら、そこまで経済的負担も大きくないと思います。

塗り方や面積にもよりますが、珪藻土も同様です。収納内の壁を珪藻土仕上げ等にするのも効果的だと思います。

 

さらに、構造躯体にもダイライトやモイスというような調湿機能のある調湿建材を使用することにより、目の届かない躯体内結露を軽減でき、断熱材の性能や部材の劣化を抑えることができます。

ダイライトもモイスも透湿性を有し、結露が発生するような高湿度になると湿気を外部に排出します。

(雨は侵入させないが、汗は排出する「ゴアテックス」のイメージですね。)

 

↑内装壁を全て調湿効果を持つ「高千穂シラス」にした「縁側の家

 

上記写真の「縁側の家」では、調湿効果を持つ壁材を使用したいというご希望がございました。

珪藻土なども検討致しましたが、調湿機能はもちろん、消臭機能、耐久性、質感、コスト面などから「高千穂シラス」という内装材になりました。

さらに、広間の天井も無垢の杉板張にしていますので、一層の調湿効果が期待できます。

 

「縁側の家」では通気性、採光、建材など万全の湿気対策を施しておりますので、非常に快適にお住まい頂けていると思います。

(3)除湿機などの機械設備 - 機械編

 

エアコン・換気扇などの設置は別としまして、通常の場合、機械まで用いた湿気対策はあまり行いません。

地下室や北側納戸などで湿気が明らかに湿度が高くなりそうなところや、比較的湿度が高い高原地帯や海の近くなどでは除湿機を設置した方が良い場合もあると思います。

除湿機は、タイマーで一定の時間だけ作動するようにもできますし、排水設備をあらかじめ設けておけば自動的に排水することもできます。手間いらずです。

 

私自身は設置したことはありませんが、DAIKIN社の「ルームドライヤー」という水捨て不要の24時間除湿機もあるようです。

↑ルームドライヤー

 

また、床下の湿気を排出する床下用換気扇などもあります。

 

ただ機械ですから、電気代も掛かりますし、音もします。故障も寿命もあります。

できる限りは機械設備に頼らない、エコで快適な暮らしが良いように感じます。

 

まとめ

 

今回は3つの角度から見てみましたが、圧倒的に(1)が重要です。

弊社事務所のコンセプトは以下の3つになります。

・光と風を取り込む

・家族みんなが笑って過ごせる家にする

・建築家にしか作れない家を建てる

つまり、光と風を取り込み、家族みんなが笑って過ごせる快適でカッコイイ家を造ることです。

湿気でジメジメした家では笑顔ではいられません。

 

湿気対策はなかなか分かりづらく、建築前には意識が行きづらい部分があります。

冒頭にも書きましたが、家を建ててから出来る事は限られているので、事前の対策が重要です。

 

ここでは記載しませんでしたが、浴室や洗面室の水回りの湿気対策は特に必要ですし、地下室であればドライエリアを設けたり、地下室の一部だけでも地上に出したりするなど、環境に合わせた対策が必要です。

 

建築予定がある方は是非お気軽にご相談ください。

 

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公開日:2017年10月14日

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